<aside> 学生時代は建築を専攻し、空間の中での健康増進・症状の緩和について研究を行う。新卒で国内大手の建築設計事務所に入社し、建物を効率的に活用するためのファシリティマネジメント業務に4年間従事する。2016年に外資系リクルーティングファームに入社して人材コンサルタントとして経験を積んだ後、2020年よりPole&Lineに入社。

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人材紹介業を選ぶまで

新卒で建築業界に進んだのち、二社目で人材紹介業界を選びました。当時その会社で大学時代の友人がマネージャーをしており、彼から人材業界についての話を聞いたことがきっかけです。

建築業界では自身の成果が目に見える形になるまでに数年単位の時間がかかることが一般的です。一方で人材業界は、自分の成果がスピーディーに目に見える特性があり、そのスピード感に魅力を感じました。

また、前職は離職率が低く安定していたものの、人生100年時代に一社で働き続けることの是非を考えるようになり、自身のキャリアを客観視できる仕事を経験したいと考えたことも理由です。こうした想いから、人材紹介の道を選びました。

Pole&Lineに入社した理由

前職ではマネージャーの一歩手前というポジションにいました。しかし、そこで求められる役割が自分の目指す方向性と異なっているとも感じていました。紹介業を始めて3年が経ち、それなりに自立して動けるようになったことで、このリクルーターという仕事をもっと極めていきたいと思うようになり、Pole&Lineに興味を持ちました。

また、転職先には前職の先輩である古市がおり、人柄や仕事ぶりもよく知っていました。代表の斉藤をはじめ、この業界、この仕事に真摯に向き合い、より良いサービスを追求しようという気概を強く感じたため、転職を決意しました。

仕事において大切にしていること

私がこの仕事で重視しているのは、関係構築、人材を探し尽くす粘り強さ、誠実さの三点です。

まず、関係構築について。成果は信頼を土台とした人間関係があってこそ生まれるため、クライアントや候補者と日常的に良好なコミュニケーションを築くことを欠かしません。

次に、探し尽くす粘り強さ。求められる人材が見つかるまで手を止めず、チャネルやアプローチ方法を変えながら、全ての可能性を潰しに行く姿勢が成果へ直結します。

最後に、誠実さ。これは意図的に装うものではなく、エージェント業の根幹に組み込まれている価値観だと考えています。不誠実な手法に頼れば、短期的に数字を作れるかもしれませんが、その代償として失われる信頼は計り知れません。誠実さとは、目先の成果に惑わされず、情報を正直に開示し、約束を守ることです。その繰り返しで積み重ねられる長期的な信頼こそが、最終的に最も大きな結果をもたらすと確信しています。

仕事における成功体験

ヘルスケア分野を開拓し始めた当初、あるクライアントとのお付き合いがきっかけとなり、連鎖的に御縁が広がり、現在の主要顧客の複数社へと取引が広がったことです。

元々Pole&Lineと取引のあった企業が子会社(A社)を立ち上げることになり、その立ち上げメンバーの人材サーチを依頼されたのがきっかけでした。当初はマッキンゼーやBCGといった戦略系コンサルファーム出身の候補者をご紹介しましたが、A社の状況の変化により、採用の計画は一時停止してしまいました。ただ、その際にご縁をいただいた候補者の方を新規の企業(B社)へご提案したところ、新たな契約成立から入社にまで発展。結果としてB社には10名以上をご紹介することになり、メインクライアントの一つとなりました。

また、A社の状況変化に伴って退任された元社長の方が、その後に大手外資系企業C社の社長に就任されました。この方がA社時代の弊社との取引を覚えてくださっており、C社でも経営人材のサーチをお任せいただくことになりました。現在ではこのC社もメインクライアントとなっています。

このように、人と人とのご縁が巡り巡って新しい縁を生み出し、ビジネスが広がっていく経験は非常に印象深く、私自身にとって忘れられない出来事となっています。

仕事における失敗体験

採用と育成において、私たちはこれまでに多くの試行錯誤を重ねてきました。たとえば未経験者を迎え入れ、時間と労力を惜しまず育成に取り組みましたが、期待した成長につながらず、かつ本人が望むものを会社として提供できず、半年で退職に至ったことがあります。一方、経験豊富な即戦力を採用したケースでは、価値観や方向性のズレが早々に顕在化し、わずか1か月で退職となったこともありました。